講 演: 森 俊 介先生
厚生労働省社会保険審査会委員(元独立行政法人国立病院機構長崎病院院長)
期 日:平 成24年12月15日(土)18:00~19:30
場 所:びろうの樹整形外科3階ホール
演 題 【公衆衛生からの出発】
-----公のために生きる-----
医療法人共生会では理事長(びろうの樹脳神経外科院長 菅田育穂)の同級生でもある現在厚生労働省の社会保険審査会委員としてお勤めの森俊介氏をお迎えし、地域医療のあり方・介護のあり方、そして「今後どうなるのか」鋭い見通しを長崎県出身ということもあり対馬や五島列島での医療体験、そして長崎病院長として赤字経営から黒字に転じさせたそのプロセス等を色々な自分の体験や携わった経験を交えながら熱く語られた。
たとえば認知症の患者が身内に出た場合、身内の介護には精神的なものが関わり介護に限界がある。だからこそ周りの人の力が必要とさる。第3者だからこそ出来る「介護」がある。そのような必要性を感じ、全国で初めて精神障害者を見るグループホームを作られた。
まだまだ難しい問題は多数あるが、より良い医療を平等に受けるためには中央と地域医療のバランスの必要性を感じ、デイサービスセンターを設置したり、健康教室などいろいろな健康に関する催しを月に数回開催し、地域医療の意識向上に努め地域の協力体制等を作り上げ厚生労働省へ出向かれた。
まだまだ色々な話を聞いたが、今我々がもっともっと頑張らなきゃいけないことは、先生の言葉を借りたら下記のとおりではないかと感じた。
1.地域が必要とする病院になれ。そのためには・・・・・!
2.地域医療・介護を高めるには何が必要か。そのためには・・・・・!
3.食事は奉仕だ。だから心がこもる。だから美味しい。そのためには・・・!
4.当たり前のことを当たり前に出来る素晴らしさ。そのためには・・・・・!
最後に脇山整形外科院長が感想を述べられ、医療・介護は自分のためだけだったらエゴイストになる。「世のため、人のため」努力することが必要なのではないだろうか。という言葉で締めくくられ今回の公演は終了した。